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2007/07/18

敗戦の意味するもの

JAPAN三連覇ならず!という記事が、16日の多くの紙面に載った。その論調には、二つのスタイルがあったように思う。
(1)米国のトップでもないチームに勝てなかったJAPANは、勝つべきチャンスを逃した。
    これで大丈夫か?
(2)米国のトップとは言えないチームだが、日本がここまで肉薄した試合を展開できたこと
    は、胸を張るべき。日本の力を知らしめるチャンスになった。

確かに米国代表は、既報の通り「米国のトップチーム」とは言えない。しかしIFAFが世界のアマチュア・フットボールの発展を目指す団体である以上、出場選手にプロは無い。
では、NCAAのエリートチームから選りすぐることが、本当にトップチームだろうか?
これまた既報(4月末の会議の報告)の通り「米国中のあらゆるレベルのカレッジから推薦をもらうことでチームを作った。若年層のフットボーラーにとって、米国代表チームへのパス(道すじ)が見えることに意義がある」とUSA Footballは、自らのポリシーを定めた。
しかるに、USA Footballが考える最強のチームであっただろうと思う。ただし、準備期間については、議論の余地がある。

米国代表が上述のような事情で作ってきたチームは、ある意味で「加減を探る」チームであったことも認めざるをえない。そういうチームだからこそ、JAPANが勝つチャンスはあった。体格差・重量差は歴然であっても、JAPANが狙っていたチームとしての一体感、周到な準備、それを実行する集中力、精度の高いプレイ、はいずれも見事に実現されたと思う。
その証拠に、いきなりのインターセプションを食らい、あるべき試合展開では無かったにも拘らず、そのビハインドを前半は10-7とリードして折り返した。
確かに最後の同点にされた米国代表のシリーズは、彼らの執念・集中力が、それまでの守備で疲弊しつつあったJAPANの守備を蝕んだ印象はあった。しかし、それでも同点であり、タイブレイクはゼロリセットだ。
勝負である以上、どこかで決着は付かねばならない。それが、二回目のタイブレイクでの金親のFGキックを、米国代表がチップして方向を変えたことで、決着してしまった。

もともとのワールドカップ開催の狙いは「国内のフットボールの起爆剤にすること」であった。敗れたものの、欧州勢とは「力の差を見せつけた」(阿部監督)結果となり、米国に挑戦する権利が与えられた、そういうレベルのJAPANであることが、多くのメディアで伝えられた(これまでのアメリカンフットボールの報道では考えられない量・頻度だったし、それは過去二回のワールドカップ報道でもサッパリだったのだから)ことに価値があると思う。

JAPANの一員として受け入れ難い敗戦であったし、まだアタマ、気持ちの整理が付いたとは言えないが、一つの考察として、拙文を記してみた。

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コメント

残念ながら、テレビ観戦でした。試合後、某FティアーズOBとも講評じみた会話をしたのですが、スタッツはUSAを上回っているのに勝てなかった事実。
「アメリカ」という国が育んだスポーツである限り、負けてはならないという、USAチームの精神力とカラダに染みついている動き…
ここに決定的な差があるように見えました。
でも、TV解説の松本さんもおっしゃっていましたが、「USA」というチームをW杯という舞台に引きずり出した「JAPAN」の力を素直に評価すべき試合だと思いました。

次は、是非ともリベンジを…

投稿: はらん | 2007/07/20 23:31

IFAFのポリシー、USAフットボールのポリシーによって、今後もおそらく今回のような編成になるであろうことは、しょうがないことかとは思います。
マスコミにしろファンにしろ、まさかNBAのようにNFLオールスターと対戦できるとは、少なくとも今はこれっぽっちも考えてないでしょうし。

ただし、おっしゃるように準備期間の短さの改善。(十分に準備した今回レベルの相手との力関係を見たい)

2部3部が入ってもいいが、少なくともスターターはほとんど1部実力校出身(学生時も先発)であってもいいのでは?

そして一番大事なのは、W杯がIFAFがそういうポリシーであることをもっと声を大にしてリリースしないと、「W杯」と聞けば当然、アメフトファンはまだしも、「W杯」ということで会場に足を運ぶ人、TVで観る人はプロではないにしろ「最強メンバー」であると思っちゃいますもんね

難しいところですが・・・・。

投稿: ようすけ | 2007/07/19 21:42

23です。8日に阿部監督と一緒に観戦されていた機会を逸して、結局輿さんに声をかける機会ありませんでした。

新聞上取り上げられたようですが、ちょうどサッカーアジアカップ前後だったせいか(又は敗戦のせいか・・・)、TVでの報道がほとんど無かったように思います。

現地観戦後、改めてテレビで試合を見直すと、悔しさが沸いてきます。現地では我慢できた涙が我慢できません。一部の選手は勝てた試合と、そして私もそう思いますが、本当に無念でした。

私は、USナショナルチームである以上、勝てれば文句なく世界一と主張できる大会だったと思います(QB#12が途中帰国していた点が気にはなりますが)。この世界一を覆すには、次回大会までにアメリカが選出する選手層等を練り直すべき話になろうかと思います(「たら、れば」ですが)。

私は今大会の報道が少ないことが残念でしたが、欧州フットボール、そしてアメリカと戦うJAPANを生でみれたことが大きな収穫でした。

また、アメリカを引きずり出し、次は是非勝利するJAPANを観戦できることを期待します。

投稿: 23 | 2007/07/19 01:08

お疲れ様でした 結果については一言無念!僕もまだ気持ちの整理がついておらず悶々とした日々を過ごしています。 

投稿: ミーンマシーン | 2007/07/18 23:51

敗戦後のキャプテンの涙には色々な事を感じさせられました。

投稿: サノ | 2007/07/18 16:48

主務という立場で奔走、お疲れ様でした。

観客席から精一杯応援しましたが、
もっともっと観客がいても、おかしくない内容でした。
もっともっと観客がいれば、選手のボルテージも変わったのでは?と思うと、これから、
もっともっと観客を増やす活動を考えたいと思います。

自分はプレーするわけでも、
コーチするわけでも、
チアするわけでも、
運営するわけでも、
金銭援助するわけでも、
どれでもありません。

もっともっと新しい観客を作っていきます。
引き連れます。

投稿: にしき | 2007/07/18 01:21

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