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2007/07/22

続・敗戦の意味するもの

たくさんのコメントを頂きました。熱く御礼申し上げます。個々にコメント返ししていくのが理想的なブログかもしれませんが、ご容赦下さい。
NHKのサイトにも書いた(総括として)が、勝つチャンスが一番あったのは間違いなく今回であったと思う。それは、米国が「どんなチームを作れば良いか模索中であった」ことに尽きる。決勝で例えば60-0みたいな試合をするチームを作れないこともないだろうが、IFAFの言うアマチュア・フットボールの普及の意図に、USA Footballも賛同しての参加であれば、その根源を揺らがすわけには行かない。いわゆるオトナの試合をする必要性が米国にはあった筈。そして、フタを開けてみて、手が届くところにいるチームと分かった以上、勝たねばならなかったのはJAPANだろう。むろん、米国は負けるワケにはいかないのだが。
それでも、勝負は何かの拍子に決してしまうことはあるのだから、そのチャンスをJAPANは、その都度、120%生かさねばならなかっただろう。それが監督の言う「ボールへの執着、勝利への執着」であり、試合前に選手全員で叫ぶ「集中力」なのだろう。評論家染みてしまうのはツライが、「あのプレイが」というシーンは多くあった。それらが、ことごとくJAPANの側に引きずり込めたら、ということに帰結してしまう。
そして、どうして引きずり込めなかったのか、という問いには、コメントを頂いているように、「それが米国のフットボーラーのアサイメントを越えた誇り」ではないかと思う。

一方で、この大会の意味するもの、米国が参加した意義、そのチームと戦ったJAPAN、などなどは、まだまだ国内では人気の低いスポーツが「この大会を起爆剤に」と思った取組みとして、大いにあったのだと思う。

コーチ・マコヴィックが試合後、つまり表彰式の最中に阿部監督に寄って来られた。監督の側にいた私が仲介する(コーチとは前夜祭であいさつし、「阿部監督に会いたい」とのメッセージも受け取っていたが果たせていないままだった)栄誉を得た。
コーチは「米国がやりたいことを、やらせてもらえなかった日本チームは、良く準備されていたし、良くコーチされていた素晴らしいチームだった。私は、阿部監督から、学ぶべき事柄があると感じた。この大会が、日本や米国のみならず、世界のフットボールの普及に役立つことを祈る」と仰った。その合間に、阿部監督からは「私も、早く会いたかった。わざわざ日本まで来て頂き、素晴らしい試合が出来たことに感謝する」と返答があった。

次の大会に米国が参加するとなれば、私は個人的には「メンバーは今回と同様のスタイルで、ポリシーを貫く」のではと思う。その代わりに、二週間と言われた事前準備のキャンプを、より長く、あるいは数回設けることで、チームとしての完成度を高める気がする。もっとも、広い国土を持つ米国で、いかに卒業生と言えども、それが容易な運営ではないことは、想像に難くない。

むしろJAPANが、それまでの間に、いかに強化していけるかが課題だろう。突然、カラダが大きくはならないが、03年からでも輿はJAPANの体格向上は認識している。それを敏捷性を保ちながら、スピードアップも果たしていくことは可能だろう。
そして何より、武者修行としての国際試合を、ぜひ毎年経験することで「カラダで感じる世界」が、JAPANの心身からの強化に繋がると信じている。

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コメント

Xリーグはクラブチームや企業チームで構成されていますが、プレイすることで金品を得るプロ契約は選手に認められていません。従って、大手企業・小さな企業・家業、さまざまですが、皆さん社会人としてフツウに労働しています。どうか、誤解ありませんように。

投稿: 輿です。 | 2007/07/28 16:08

アメリカがアマの代表なのに、日本が半プロの実業団がいるのはどうなのでしょう?所詮、体格で劣る日本人がアメフトで世界一を目指さなくてもいいのではないでしょうか?体格の関係ないサッカーや野球では世界一を望んでも、アメフトでは、無茶でしょう。私は、アメフトの面白さはわかっているつもりですが、それを自覚して、楽しむべきではないでしょうか?

投稿: usaginosayuri | 2007/07/26 12:00

今回のNHKBS生放送は快挙だと思います。関係者の皆さんご苦労様でしたと心から言いたいです。台風も、関係者方々にとっては決勝戦が出来るのかハラハラでしたでしょうが、アメフトに興味がない人からでもかなり注意をひいて、結果的に良い方にはたらいたように思います。

残念だったのは、民放各社が無視に近い扱いだったこと。これはアメフトW杯に対してではなく、他局が放送権を持って放送すると決まっているものに対してはほとんどそうです。(国民的関心があってニュースにも視聴率が見込めるものを除いて)

いろいろと問題点は残ってますが、成功した大会だったと思います。

投稿: ATL | 2007/07/26 09:38

今回初めてアメフトを観戦しました(初戦と決勝戦です)。決勝戦では輿さんが走っていらっしゃるのも見えましたよ。
予想以上に面白かった!もっと盛り上がっていいはずだ!というのが率直な感想です。
競技人口も少ないのでしょうか?どこかの新聞にもありましたが、日本がリーダーとなり、他の国を指導するというのも必要ではないでしょうか。シンクロの井村コーチが中国にいらしたように。(もしかしたら、既にやっていらっしゃるのでしょうか、そしたらごめんなさい)。

開幕前に選手の方数人と直接話す機会があったのですが、皆さん、礼儀正しく聡明で、今時日本にこんな素晴らしい若者がいるのかと思うほど感激しました。

もっともっとアメフトが盛り上がりますように。一ファンとして祈らずにはいられません。

では、また。

投稿: 773 | 2007/07/25 18:08

「エントリー制」ですか・・・・・。
NFLも世界(普及)戦略展開中ですから、その流れに反するようなことはないことを願うばかりです。

投稿: ようすけ | 2007/07/24 00:04

米国の参戦をヒトゴトのようにしか書けないのは、現在のIFAFの仕組みが「エントリー制」だからです。開催地と時期が決まったことを受けて、その時期に参加できるチーム(資金の見込みも含めて)がエントリー金を支払ってエントリーするため、米国の参加は理論的にはIFAFにも他の国にもコントロール出来ないことになります。
が、第二回までは「まとめる組織が無かった」ことが参戦できなかった理由の大きな部分を占めていると輿は感じているので、
・組織が出来た
・今回の大会に意義を感じた
のであれば、資金準備も含めて、IFAFの謳う「アマチュア・フットボールの普及」に同調してくる確度は高いと思います。USA Footballも同様に感じていると信じたいです。

投稿: 輿です | 2007/07/23 23:02

いろんな部分でファンとしてもジレンマを感じずにはいられませんが、「アメリカが参加するとするならば・・・」今回出た以上、もはやそれは当然の前提でないと、残念ながら個人的にはW杯には興味を湧かせようがありません。

苦労を棚に上げて申しますが・・・・。

投稿: ようすけ | 2007/07/22 23:38

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80年代の49ers黄金時代を築いたビル・ウォルシュ元HC死去 ー ショッキングなニュースに呆然としています。 彼の著書『NFL 王者の哲学』(秋元諭宏訳/タッチダウン、1990)は、まだ未熟なフットボールファンだった私に、NFLの現場を十分にかいま見せてくれました。 その後も、90年代のCowboys、2000年代のPatriotsと覇権を打ち立てたHCは存在しますが、ウォルシュのような革命性とカリスマ性を持ったHCはもういないのではないか。 モンタナ、ライス、テイラー、クレイグ、ロット... [続きを読む]

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