Coach Walshの白血病を患っていることは昨年秋に公開されていたので、ある意味「やってくる時が来た」と、今回の報道を受け止めた。
が、例えばNFL.COMでの多くのメッセージというかコラムが、あっと言う間に書かれていることを見て、やはり「ある時代を作った偉大なコーチの逝去」だと、改めて思った。
私自身は93年の6月から始まった、富士通フロンティアーズ~Stanfordコネクションの最初の訪問で、この偉大なるコーチに会う栄誉を得た。(当時は、まだフィルムカメラだったはずだが、写真が見つかれば、ぜひ、こちらにアップしたい)
突然訪問したワケではもちろんなくて、富士通とStanfordとのビジネス上の関係から、我々がStanfordフットボールへのコネクションを探った成果だった。
Coach Walshは、「遠い日本でフットボールが、それほど盛んだとは知らなかった。素晴らしいことだ。何か自分に出来ることがあれば遠慮せずに言ってほしい」と仰った。
その後、Asst HCのTerry Shea (現Miami Dolphins QBコーチ)を窓口に、フロンティアーズのコーチがStanfordを訪問したり、StanfordのGraduate Assistantコーチを、フロンティアーズに招聘したりの関係が始まることになる。Coach TerryがRutgers大HCに出たあとは、DLコーチのDave Tiptonを窓口としてお世話になった。(Dennis Green、Bill Walsh、Tyrone Willingham、Buddy Teevens、Wals Harrisと実に五代のHCに仕えた。この春、Jim HarbaughがHCになったのを機にStanfordを離れている)
現Jacksonville JaguarsのAsst Special TeamコーチのTom Williamsは95年の秋、フロンティアーズのコーチとして来てくれた。夏前に契約交渉のための長電話を思い出す。(Coach Tomは、その後、Hawaii大LBコーチ、Hawaii大守備コーディネータ、Washington大LBコーチ、Stanford大共同守備コーディネータ、San Jose州立大共同守備コーディネータを歴任。
その後、Tomの推薦で、Stanford OBのTyrone Parkerを守備コーチに、またStanford GAだったKurt Roseを攻撃コーチ、のちHCとして雇った。Coach Kurtは、現在は慶應大学ユニコーンズの攻撃コーディネータ。
ちなみに、Coach Walshが手渡してくれたのは、Play Football The NFL Wayという本 (Tom Bass著)で、舞い上がった私(たち)は、Coach Walshにサインしてもらうことも忘れてしまった。この本は、その後、Japan Times記者の生沢 浩さん(輿のNFL解説仲間でもある)が日本語訳を出版されている。
息子さんも白血病で亡くしていると聞き、白血病には遺伝体質などが関係するのかと、別のことに興味を持った。
Coach Walshのコーチング・ファミリー、Stanfordコネクションのその後、などは別の機会に。
合掌
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