近藤さん(2)
飲み会の写真をアップして、生沢さんのレポートにリンクしたところ、多くのコメントを頂き、ありがとうございます。
生沢さんも書かれていましたが、近藤さんが「実は、事前に番組内容を確認できた方が、視聴者の皆さんにストレスを感じさせない番組を送れるのでベスト」と考えていたことは、初耳でした。
その理由は、
(1)近藤さんは、NFLは米国の文化、それを謙虚に放送すると言いながらも、メチャメチャ勉強しているから、初見でも問題なく対応できる準備が整っており、実際に絶対に初見、つまりライブ実況のチャンピオンシップやスーパーボウルで素晴らしい放送をやってきた。
(2)初見ではないな、と解説者に感じさせるシーンが無かった。(初見ではないと、見せ場、つまりビッグプレイの場面では、固唾を呑んで見守ってしまう感じが伝わってくるものです。近藤さんと組んでいる時、それを感じたことは皆無でしたから、=初見ではない、と思い込んでいた。
からです。
でも、近藤さんの言われる「視聴者にとってのストレス」って、実は「初見ではないことがバレる実況」も含まれるのではないかと思いつきました。そういう実況をご覧になった視聴者の方から、その実況アナを「予言者」と(皮肉って)掲示板などで書き込まれたことがありました。
一方で「視聴者と一緒に、初めてのシーンで戸惑ってしまっては、視聴者はストレスを感じる筈」というのは、言われてみればごもっともです。ある意味で視聴者と共に悩み、喜ぶ「視聴者目線」とも言えますが、視聴者は「そこんところ、説明してよ○○さん!」という気持ちの筈なんですね。
その気持ちに対して「ボクも分かりませんです」では情けない。
「ボクは、一度観てるから知ってますよ、このシーン。実はこれこれしかじか」という口調では、これまたどっちらけですね。
近藤さんの凄いテクは、知っているから説明できるのだけれど、知っているということを感じさせない。つまり一緒に、これ何だろう?と悩んでいるフリをしながら、視聴者よりも一歩先を進んで、「これって、○○かもしれませんねぇ。ああ、やっぱり○○でしたねぇ」みたいな、対応をすることでしょうか。これは、もう神業ですな。
この時点で、解説者が初見だと、ハンディキャップあります。詳しく説明すべき解説者が知らない、取り残される。でも、きっと近藤さんは「解説者見殺し、自分が一番知ってる」なんて言い方はゼッタイにしないのです。解説者に語らせる、ホントに解説者に、その場で気づかせるワザがあるのではないでしょうか。
ボクは、気づかせてもらったことがしばしばあったのでしょう、覚えていませんが。それも、その筈、実は近藤さんは知ってて、それをボクに気づかせて、ボクに「分かった!」と言わせてくれて解説者のカオを立ててくれていたのかと。ボクは、近藤さんに助けられたことすら、その場では気づかなかったのだと。
なんだか、「近藤さんの思い出を語る」みたいになってきてしまって恐縮ですが、現場復帰が期待される今、近藤さんがNFL実況に登場したら、こういうシーンに注目。でも、やっぱり視聴者の方には「助かったぁ!」という感想は持たせても「このヒト、知ってたんじゃないの、実は」とは感じさせない、寸止めの技があるのだろうと思います。
ボクが心がけてきたことは、次の書き込みにて。
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