しあわせの隠れ場所(ブラインド・サイド)試写会
報道関係者向けの試写会が先週開かれていて、ある方のご紹介から試写会に潜り込むチャンスを得ました。私の勤務先、汐留にほど近い、西新橋のワーナー・ブラザーズの試写会場でしたが、13時からの試写会でしたので、「堂々と」半休をとって会場へ。
邦訳を読んで、映画を観た人間としての感想は「キャスティングが素晴らしく、小説のポイントを上手く抽出した映画」というものでした。映画に限らず、受け手の感性により、こういう芸術作品の評価は分かれるものですから、「輿が勧めたけれど、面白くない」と言われてしまう可能性もあります。
それでも私は「よかったぁ~」と、会場を出て、プロモーション担当の方に率直な感想を言いました。
そこに、日頃NHK BS1でのNFL中継でお世話になっている通訳の方(たくさんお世話になっているのですが、そのうちのお一人)もいらっしゃって「フットボールファンは、ニヤニヤしながら観るけれど、フットボールを知らない方にも楽しんで頂けますね」とおっしゃっていました。まさにそのとおり。サンドラ・ブロックという女優のファンの方が、それを理由に行かれても楽しめると思います。
私の場合は「フットボール・ファンだから、冒頭のシーンでニヤニヤ」から始まり、「サンドラ・ブロックを始めとするキャスティングに、いちいち納得しながら頷き」、「自分が知ってるストーリーなのに、展開に感動し」、「自分が知ってる結末に近づくにつれてホッとして」、あっと言う間の2時間8分でした。
主人公、マイケル・オアはメンフィスの街から、ミシシッピ大に進学したワケですが、ミシシッピ大所属のSEC(South Eastern Conference)の競合大学から、当然のようにリクルーティングを受けたワケで、そのシーンでは、ルイジアナステイト(当時)のHCとしてニック・セイバン(今はアラバマで2009年度全米チャンプですし、2005-2006はドルフィンスHCでもありました)、そして2004年まで南カロライナHCだった「御大」ルー・ホルツという、当時のホンモノも登場します。プロダクションノートhttp://wwws.warnerbros.co.jp/theblindside/main/pdf/prodNotes.pdf によれば、当時のオーバーン、テネシー、アーカンソー、ミシシッピ大のHCたちも登場しているようです。お詳しい方は、観た瞬間、分かるでしょうね。
ミシシッピ大入学後のシーンは、ホンモノのマイケル・オアーと、その「家族」の写真や、NFLのドラフトでグッデル・コミッショナーがオアーの名前を読み上げるところなどが挿入されていますが、僕らは「その後、このリアルにつながったんだよなぁ」と感慨深げに眺めつつも、フットボールを知らない方々は、そのリアリティに気づくか感動するか、ちょっと不安でした。でも実話と知っていれば「本人の写真のようだ」とは気づくでしょうし、これがサンドラ・ブロックが演じていた本人なのね、道理で似てる。なんて思うでしょうか。
公式サイトはhttp://wwws.warnerbros.co.jp/theblindside/ なんですが、入力するのに覚えやすいように http://www.kakurebasho.jp/ なんて、表記もあるようです。
(試写会後、会社に戻ったのは、悲しいサラリーマンの性でした)
Any Given Sundayや、Remember the Titansなど、フットボールをテーマにした映画は、これまでも多く、日本で公開されています。この作品も高い評価を受けることを期待しています。アカデミー賞には、作品賞と主演女優賞でノミネートされているそうです。
キャスティングが優れていると冒頭に書きましたが、その中でもサンドラ・ブロック以外に書いておきたいのは、その末息子SJテューイを演じるジェイ・ヘッドでしたでしょうか。
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